閉園が続く六義園

毎年この時期に通っている東京駒込にある六義園は、「休館中」の看板だけが門前に静かに立っていました。
昨年から世界的大流行になっている新型コロナ感染症への対策で、六義園も長期の休館を強いられています。枝垂桜の開花の時期には多くの見物客が集まるため致し方ないことですが、大変残念な年となりました。

100年に一度実際に起きているとされていたウイルス性感染症の世界的パンデミックは、前回のスペイン風邪から約100年後の2020年、その歴史を証明するかのように今回も現実となりました。世界中の人々が苦しんでいます。しかし挫けるわけにはいきません。人類は毎回多くのものを失いつつも乗り越え発展してきました。今回は私たちの番だというだけに受け止めて、思考停止にならないよう乗り越えていきたいと思います。

今年はいつもお世話になっているホテルの窓からの桜花を紹介いたします。
10年前の3.11東関東大震災の時も私はこのホテルに宿泊しておりました。その後も頻繁に宿泊しましたが強い余震や震災の影響による経営不安から眠れぬ夜を幾夜過ごしたか現在ですら数えることも苦しくなる日々でした。夜中に窓の外を眺めると常夜灯に浮かび上がるこの満開の桜がたいへん印象的でした。朝チェックアウトする時も大きな枝を広げ、この桜は今も見送ってくれています。

来年の桜開花の頃には今できることをしっかりと実行して、また六義園の枝垂桜とホテル前の桜に会いに来れるようにしたいと思います。

 

桜満開2020

・桜満開2019 ※撮影時期が遅くなったため掲載を断念しております。

桜満開 2018

桜満開 2017

桜満開 2016

桜満開 2015