山梨学院大学ワイン講座が今年も行われます。

本来なら4月に開催される筈だったのですが新型コロナウイルス感染症予防のため延期になり6月27日、会場はいつも同大学構内だったのですが3密を避けるため、北杜市小淵沢町にある小牧シニアソムリエがオーナーのKomaki Vineyardでの開催となりました。結果的にとても素晴らしい景観と環境に恵まれ、普段通りの形式では体験できない素晴らしい講座になりました。

今回の講座のテーマは「山梨の水と食-水と料理と酒の美味しい関係を探る」。
水がワインに与える影響はもちろん、水自体を学ぶ半日の講座。今回は特別に「水が製品の8割を占める酒」ということで「日本酒」も取り上げました。私が日本酒の解説を担当しました。

小牧シニアソムリエから水の硬度やミネラルウォーターの種別違いの講義があり、地下水がブドウ・ワインに与える影響についての丁寧な解説をして頂きました。

続いて私がマイクを取り、日本酒とって水いかに大切か、地域の違いによる水の硬度と性質、水質の違いが醸造に与える影響、仕込み水からみた醸造の時代背景などの話をさせて頂きました。テイスティングしていただいた日本酒は軟水の七賢、みむろ杉、そして中硬水で江戸時代から現代まで大切に守られ続ける兵庫県灘地区に湧く日本酒の仕込み水「宮水」を代表して菊正宗・生酛純米生一本を準備しました。
IMG_4058日本酒

室内の座学が終わると屋外に張られたテントの下に準備されたテーブルに移動しテイスティング。山梨の食材を使った料理と共に楽しみました。
ワインや日本酒が入ったせいか、参加者の皆様から質問が多く寄せられ講師陣は大忙しでマイクを回しました。話し終える度に丁寧にアルコールでマイクの消毒をしなければなりません。が、これもきっと近い将来、そんな苦労もあったねとなることでしょう。

開催日の大幅な延期や学校外の会場への変更などがありましたが、講師の皆様、準備運営の皆様、そして大変熱心に聴講し、たくさんの質問と喜びの声を届けてくださった参加者の皆様のおかげで大変良い思い出に残る講座となりました。心より感謝を申し上げまして報告とさせて頂きます。

山梨学院ワイン講座特別編は今回の「A日程」と次回の「B日程」の二日あり、次は8月1日開催で一般の方も申し込めます。しかし今回は両日程とも定員いっぱいとなっております。毎回満席となるとても人気のある講座だと思いますので、次回開催予定が来ましたらされましたら本ウェブサイトでもお知らせいたしますので引き続き依田酒店ウェブサイトをご高覧くださいますよう宜しくお願い申し上げます。

依田浩毅