群馬県藤岡市で「流輝(るか)」を醸す松原広幸さんが来店されました。
そこへ偶然アルガブランカの勝沼醸造・有賀常務もご来店。これはもう、今夜は流輝とアルガブランカのおいしさを検証する夜でなければもったいないということになり急遽有賀常務も一緒にお料理屋さんに向かうことになりました。
新鮮な野菜のサラダやお造りからそれぞれの美点が光ります。串揚げがおいしいのでさっそく串揚げ。ワインと純米酒という違いは大きいけれど、それぞれの美味しさ・楽しみは甲乙つけられるものではありません。まさに日本の酒同士、と言えるのではないかと思いました。
流輝は幅広い味わいが楽しい純米酒ですが今夜はかなり辛口の純米酒を主体に合わせました。最近目につくグルコースの多い甘さが際立つ純米酒とは一線を画した骨格が見えるような硬く引き締まった純米酒です。アタックはシャープで酸味もあり、口中に重さは感じられません。お酒だけだと渋みが感じられますがそこも大切。単純にクリーン過ぎるとお料理うの持つ沢山の味の要素に複雑さにかみ合わない時があります。ワインでは「複雑な味」はほめ言葉です。日本酒でも複雑で味わいの幅が広い、もしくは深く感じられるものは良い点だとして評価することも必要だと感じます。お料理もお酒も美味しくて写真を撮り忘れてしまいます。交互に流輝とアルガブランカを同じ料理で合わせてみるのですからとても楽しくて止まりません。あっという間にコースの最後まで来てしまいました。
そのあとは十四番目の月へ移動しゆっくりお酒を楽しみました。相性の検証をしながらいろんな報告や情報の交換、そして普段考えている事などを話し合います。とても大事なことです。その大事な会話を美味しいお酒が滑らかに助けます。これからもたくさんの人と出会いお酒を酌み交わし、そして言葉を交わし、学んで行こうと思います。