ドメーヌ・テンゲイジ エチュード・デリジョンテ2019が美味しかった件です。

ドメーヌ・テンゲイジ

7月に入り暑いうえに雨も多くて蒸し暑い。湿度も70%を超えそうな日々。
おかげさまで無事に閉店時間を迎えて自宅に戻り冷蔵庫を開ける…が、ピントくるお酒がない。
ダイニングの隅にどんっとそびえ立つ150本は入るだろうワインセラーの名機フォルスター・ロングフレッシュ。中は三分の一ほど埋まっている。その中できらりと光ったボトルがこれ、ドメーヌ・テンゲイジ エチュード・デリジョンテ2019でした。

マスカット・ベーリーAのロゼスパークリングワインです。瓶内二次発酵。写真の通り通常よく見るロゼより色は濃い印象。アロマは原料ブドウの個性を表すチェリーや苺といった赤い小さな果実の香りが華やかに香ります。濁りなどないたいへん透明感があって華やかな見た目です。グラスに注いだ時の泡のボリュームと質に驚きました。もりもりと盛り上がる泡の量とキメの細かさ。ムースのようです。当然硬くはないですが、ひょっとすると噛めるか?と思うほどの充実感。口に含むと果実味がいっぱいに広がります。硬いタンニンこそありませんが、やわらかな果実味に輪郭を与える渋みやきれいで長い酸の存在が感じられました。とても爽やか、華やか、軽快な甘みときれいな酸味。美しい余韻。

晩酌ですから合わせる食べ物をと冷蔵庫を再度かきまわすと、目についたのがジビエを使ったリエット。
市販品ですがなかなかに有名なお店のものだったらしく、食感、香り、凝縮感、ジューシーさ、スパイスの加減、美味しい余韻の長さなど申し分ない品で、そんなお肉を美味しく口中に広げて果実味と酸味でずっと楽しませてくれたドメーヌ・テンゲイジ エチュード・デリジョンテ2019に感動しました。

佳いワインが生まれてくる日本・山梨。今日もとても笑顔にさせてもらいました。素晴らしいです。ぜひこのワインをお試しいただきたく、紹介させていただきました。塩梅が大変よろしい味わいです。

価格5,280円(750ml/税込)