2007年5月14日に開店しましてから14年間、大変多くのお客様にご愛顧いただき営業してまいりました『十四番目の月』でございますが、先月末をもちましてお店を閉じさせて頂くこととなりましたので、ここにご報告とお客様・関係者様へ深く感謝を申し上げます。

現在ではワインメニューやセラーに誇らしく並ぶ山梨県産ワイン。しかし私供酒販店の力不足があったとは思いますが十四番目の月開店以前にはなかなかそのようなお店は見られませんでした。
そして、そのようなお店がないなら山梨ワインだけのお店を、山梨の美味しい食材や文化を発信できるお店を造ろう、飲食店の皆様に自信を持って扱ってもらえる発信基地を造ろう、そう一念発起したのでした。

多くの素晴らしい、得難いご縁や経験を頂戴しました。間違いなく酒販店だけでは得られない財産であります。
十四番目の月をご愛顧くださいましたお客様、ご協力を頂きました蔵元様、ワイナリー様、食材を供給してくれる業者様、そして経営を支えてくれたスタッフ全員に心からの感謝をいたします。開店数年で半数以上の飲食店が次々退場していく業界において、当初の志を少しもぶらさず今日まで続けてこられましたことに、依田酒店が経営したお店の役目と目的を達成できたのではないかと思っております。

「十四番目の月」は大変多くの皆様に覚えて頂きましたので、また何かの形でお目にかかれるかもしれません。それがどんな形か、実はワクワク致しております。
また皆様にお目にかかれることを楽しみに、14年に渡るご愛顧に重ねて心より感謝を申し上げます。

ほんとうにありがとうございました。
引き続き依田酒店を、宜しくお願い申し上げます。

十四番目の月 依田浩毅